BCGもM2Eも冬の時代に突入
気分を変えてNFTトレード始めたら爆益うまうま
国産のジェネラティブが活況ですね。
ところで、爆益ってどれくらい儲かってるかちゃんと計算できてますか?
だまれ小僧
今年多くの人が手を出し、利益を出したであろうNFTトレード
でもその損益計算の仕方って知ってますか?
もうすぐ年末。確定申告前に焦らないように概要を解説します。
※個人の確定申告を前提とした記述です
NFTトレードの流れ
NFTトレードをする際にはどのような取引が生じているのかまず考えます。
もともと仮想通貨を持っていない人がNFTを買おうとした場合は以下のような流れでしょうか。
- 取引所でETHを購入
- イーサネットのアドレスに送金
- OpenseaでNFTを購入
- OpenseaでNFTを売却
このうち、損益が発生するのはどこでしょうか。
損益の発生タイミング
結論を先に行ってしまうと、②③④が損益の発生するタイミングです。
考え方としては「何かしら別の価値のあるモノに交換して価値の変動が生じた」ときが損益の発生タイミングですね。
この辺の解説は前回の記事をご確認いただければと。
仮想通貨税制のキホン②:日本円に変えたときに税金とられるでいいんでしょ?
①取引所でETHを購入
・取引所に8万円を入金
・0.4ETHを購入
・支払いは手数料含め8万
・1ETH=19.8万円
取引所で仮想通貨を購入するタイミングでは基本的には損益は発生しません。
円を対価に仮想通貨を取得したと考えます。
購入に際して手数料が追加で生じる場合も多いですが
手数料含め取得するために要した費用をETHの取得価額と考えるのがベターかと思います。
※固定資産や棚卸資産の取得のために直接要する付随費用を含めるのと同じ考え方ですね。
したがって今回の購入では0.4ETHを1ETHあたり20万円で取得したということになります。ETHの取引レートと異なる結果になりますが、そういうものと覚えときましょう。
8万円 ÷ 0.4ETH=20万円 / 1ETH(取得単価)
②イーサネットのアドレスに送金
・取引所で購入した0.39ETHを自分のアドレスに送金
・手数料として0.01ETH
・1ETH=21万円
送金した0.39ETHは0.39ETHのままなので損益は発生しません。
仮に購入時と送金時で時間がたっていて、1ETH=50万円に変わっていても送金するだけでは損益は出ないです。
一方で、送金手数料については費用として処理していきます。
①との違いは新たに何かを取得するということはなく、自分のウォレットの中でETHが移動しただけというところですね。
ただの移動なので取得に関する付随費用という考えをする必要はなく、送金というサービスに対する対価として費用処理していきます。
③NFTを購入
・NFTを0.35ETHで購入(1ETH=25万円)
0.35ETHでNFTを買ったわけなので、取引の前は0.35ETHを持っていた。
取引の後は0.35ETHの価値があるNFTを持っている。
ということで価値の変動は生じていないように見えます。
でも、この認識実は間違いです。
ETHからNFTという別のモノへの交換が生じているので損益の発生ポイントになります。
購入したものの価値と支払った対価の差分で損益を算出する必要があります。
購入したNFTの価値(0.35ETH × 購入時レート@25万円) – 支払ったETH(0.35ETH × 単価@20万円)
=2.75万円の利益
という計算ですね。
購入しただけでETH建てでは価値が変わってないのに何で利益が出るの???だと思いますが、
1回円転を挟んだうえで円で再購入しているととらえると少しわかりやすいかもしれません。
実際そんなことやってないので面倒ですが。。。
なお、購入に際して要するガス代については①のケースと同様にNFTの取得価額に含める形が一般的なようです。
ただし、計算の煩雑さ等から直接費用として計算するような計算ツールもあるようなので、詳細は身近な税理士に個別に相談して判断いただければと思います。
④NFTを売却
・NFTを0.5ETHで売却(1ETH=22万円)
0.35ETHで買ったものを0.5ETHで売ったんだから差額0.15ETHが利益!
売却時レート22万円をかけて3.3万円が利益・・・ではないんです。
考え方はNFTの購入時と同じで
もらったETHの価値と支払ったNFTの取得価格の差分で損益が出る形になります。
売却によって得たETH(0.5ETH × 売却時レート@22万円) – NFTの取得価額(0.35ETH × 購入時レート25万円)
=2.75万円の利益
ETHの枚数も使うレートもまちまちになるのでもうややこしいです。
まとめ
NFTをトレードした際の損益計算のポイントを超ざっくりまとめてみました。
残念なことに今回のケースはこれでもすごくシンプル化しています。
現実ではETHを1回しか購入してないなんてことはないので取得単価の計算に総平均法なり移動平均法を使う必要があったり、
購入だけじゃなくTransferとかGiveawayとか取引ケースがいろいろあり、計算の難易度は非常に高いと思います。
Excel等で自分で計算するのはなかなか骨が折れる作業になってきます。
次回以降はじゃあそんな面倒な計算をどうやってやるのかについて掘り下げていきます!
面倒な仮想通貨の損益計算を全自動で【CRYPTACT(クリプタクト)】
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