前回の記事をもとにCryptactを触ってみたけど、NFTの取引の登録の仕方がちんぷんかんぷんです。
わたし、頑張ったよね? もう、ゴールしていいよね?
あかん、キョム子。ゴールしたらあかん!始まったばっかりやんか!
昨日やっとCryptactのアカウント登録できたんやないんか!?
わたしのゴールは爆損といっしょだったから、黒字じゃなかったから・・・だから・・だからね・・・
もう、ゴールするね?
鳥の詩が聞こえてきそうなところ申し訳ありませんが、もう少し頑張りましょう。
たとえ赤字だとわかっていたとしても、来年どうせ必要になるので冬休みの宿題としてやっておきましょう。
NFT取引の損益計算はデータのとり方から躓きそうなポイントがてんこ盛りですが、一度覚えてしまえばあとは時間かければ何とかなるはずです!
そもそもの計算の考え方についてはこちらの記事を先にご確認ください。
https://x2e2z.net/?p=97
※個人の所得税を前提に記載した記事です。
作業の流れ
NFT取引の損益計算は大きく分けて3Stepです。
- 取引履歴データを取得する
- 損益に影響のある取引を分類・加工する
- Cryptactにアップロード・結果を確認する
まず、つまずくのは「1.取引履歴データを取得する」ですね。
OpenseaからはCSV等で出力できない、EtherScanだとよくわからないとなりがちです。
「2.損益に影響のある取引を分類・加工する」についても、どういった取引が損益計算の対象になるのか、どの部分の金額を拾えばいいのかわからなくなりがちです。
それぞれのStepについて具体的な手順を示しながら解説するので、ぜひ自分でも試してみてください!
取引履歴データを取得する
履歴の取得にはこのツールがおすすめです。
はじめに発見したときに、こんな便利なものをしかも無料で提供してもらえるなんて・・・と目からうろこでした。
- NFTに関連する取引を一括で取得してくれる
- NFTの名前まで取ってきてくれるので管理がしやすい
- EthereumとPolygonの両チェーンに対応
- CSV出力可能
- ウォレット接続不要、アドレスを入力するだけなのでセキュリティ面でも安心
こんな神ツールを無償で提供してくれるなんて、ほんとに神様です。
これがなければ私はNFT取引やる気しません・・・。
使い方はこれだけ。
- 自分のアドレスを入力
- データ取得でぐるぐるするので終わるまで待つ
- Export
損益に影響のある取引を分類・加工する
Exportが完了したらトランザクションデータの内容を確認し、損益計算の対象とする取引を識別していきます。
基本的には3パターンに分類していくので最初はややこしいですが慣れてしまえば何とかなります!
取込用のカスタムファイルのフォーマットはこちらのサポートサイトからダウンロードしておきましょう。
https://support.cryptact.com/hc/ja/articles/360002571312
※ETHでのNFT取引を前提に記載例を示します。Polygonの場合適宜MATICに読み替えてください
①NFTの購入
MINTや二次流通での購入のトランザクションは以下のように記入します。
ポイントは「Priceは本体金額+ガス代」で計算する点です。
NFTを購入した場合のガス代は即時費用として処理ではなく、NFTの購入の付随費用として扱うので、Feeの欄はつかいません。
EventType=MINT、BUY、BidWonなど
②NFT売却
売却の場合にはActionをSELLに変更し、ガス代はPriceに含めません。(基本的に売却のトランザクションにガス代は生じないとは思いますが)
EventType=Sellなど
③その他のガス代
トランスファーやSetApprovalForAllといったガス代のみ発生するトランザクションは購入・売却とは少し形式が変わってきます。
BaseにETHを設定し、ガス代ですがFeeの欄ではなくVolumeに記載する点が特徴的です。
EventType=Transfer、SetApprovalForAll、CancelOrderなど
Cryptactにアップロード・結果を確認する
アップロード方法自体は前回の記事のカスタムファイルのアップロード方法を参考にしてください。
https://x2e2z.net/?p=110#index_id9
アップロード完了後、エラーが生じていないことは必ず確認しましょう。
取引履歴一覧のステータスに残高不足等のエラーが出ている場合はおそらく取引の反映漏れや誤った分類がされている状態です。再度トランザクションデータを確認し修正を行いましょう。
また、合わせてコイン別の残高を実際に保有している残高と突合しておくことも大事です。
取引履歴一覧の通貨別のタブで帳簿上の残高が確認できますので、乖離がないか確認しておきましょう。
まとめ
あれ、意外と簡単なんじゃ?と思えました?
そう思えたあなた、早速今日からやってみましょう!!
もちろん、上記の考え方では対処しきれない例外もあるのでつまづいたら、私にDMかお近くの税理士さんにご相談ください!